■ あのさぁ

一緒にすんな

世の中は不公平だとか

不条理だとか

そんな事はとっくに知ってるよ

お前等の若い頃と同じにするなってば

そんな当たり前の事を

賢しらに言われた所で

嫌悪感しか感じない

■ 考えてみれば

中学の頃は必死だったなぁ

何もかもが

可愛そうなぐらいに素直だったと思う

何もないのもつまらないと思うけど

何かありすぎるのも、不憫に思える

高校の頃も必死だったけれど

息を抜くことを覚え始めた頃だったのかな

息の抜き方を知らずに生きていたけれど

そんなものは長続きしないんだと思い知った

大学時代は息抜きに全力だったかな

もちろん、理由はあるけれど

とにかく休むことの重要さを知った

今は社会人

必死さ、息抜き、どちらも同じくらい大切だと知った

こうして、時系列で追って見ると

バランスが良い人生なのかな

でも、こんな人生は絶対に送りたくないなぁ

■ いつだって

いつだって良いと思ってる

助けて欲しいって

誰かに縋りたいって

助けてって

限界だから助けてって

でも、誰かに頼るのは出来ないんだ

頼り方が分からないんだ

もう駄目なんだと思う

ごめんね、みんな

■ 三毛

神様なんて居ないよ

誰かが助けてなんてくれないよ

自分で自分を助けるしかないよ

でもね

そんな人生に疲れたんだ

普通の意味でじゃなくて

自分を助ける為に、誰かを果てしなく傷つけるか

それとも自分が果てしなく傷つくか

それしかないじゃないか

そんな状況から逃れる術もなく、生きてきたら仕方ないじゃないか。

心が壊れるか、体が壊れるよ

それが自然な事だと、俺は思うよ

■ そうだよ

精神が著しく磨耗した人生だった

年齢は若い部類だよ

でもね

もう老人になったかのような気分だよ

苦労を重ねたよ

もう許してくれよ

こっちはね、本当に精神が崩壊したんだよ

しなくても良い苦労をしたんだよ

社会にもそれなりに貢献したよ

それなりに結果を残したよ

だから、もう良いでしょ

もう許してもらえるでしょ

疲れ果ててるんだよ