■ 消えてしまいたい

また思い出した

最悪な記憶

何度も蘇えっては

何度も俺を苦しめる

あぁ

俺はもう駄目なんだ

俺はもう無理なんだ

あぁ

何でこんな事に･･･

誰かのせいにしてみても

何かのせいにしてみても

何も変わらない

だって、俺が悪いなんて事は、考えなくても分かることだから

■ くそぅ

物覚えが悪いし

努力の成果なんてすぐに見えないし

やる気がないと思われるのも仕方ないのかもしれないけれど

それが誤解なんだって、説明すらできなくて

結局、やる気がない奴だという扱いを受けるんだよなぁ

違うんだって言いたいのに

それすらも言わせてもらえないなんて

まぁいいや

俺ぁ怒鳴られに行ってんだと思えば

■ もういやだ

あぁ嫌だ

明日には帰らないといけない

嫌だ、嫌だ、嫌だ

仕事なんてしたくない

というか、あそこに帰りたくない

もう嫌だ

でも、帰らなきゃいけない

あと半分

すごい速さで過ぎるというけれど

本当かな

俺は半分過ぎるまでに

すごく嫌な思いをしたよ

すごくね

■ わかるよ

優しい人ほど、辛い目に遭うのはなんで

優しい人は誰かの辛さを自分のものとして認識をするから

こんな感じの事を吉野作造が書いてた

そうだと思う

辛い事が山ほどある中で

優しい人にしわ寄せが行く世の中

世の中って、まるで家の中みたいだな

■ そんなのって

誰にも助けられず

轟音と灼熱と黒煙に包まれながら

ただ炭化物となっていくなんて

そんなの辛過ぎるじゃないか

きっと、家族が居る

きっと、友達も居る

恋人だって居たかもしれない

過ごすべき未来があったんだ

それなのに

涙なんて流し飽きたんだよ