■ 慟哭

叫び声は掻き消された

痛んだ体は悲鳴をあげた

もう瞬きをする力もない

だんだん呼吸が、ゆっくりと浅くなってきた

視界はぼやけ、何が見えているのかわからない

ダレモ　タスケテ　クレナイ

あぁ今までもそうだったけれど

最後までそうなんだ

そう思いながら目を瞑った

だんだんと冷たくなっていく四肢の感覚を味わいながら

少し笑って、眠りについた

■ 汚過ぎる

嫌いだからとか

仕事ってそういうもんじゃないだろ

やるべき事はちゃんとやれよ

嫌いだから伝えないとか小学生かよ

ちくしょう

俺はお前みたいなんが一番嫌いなんじゃ

仕事なんだよ、割り切れよ

阿呆か

■ ちくしょう

なんで

なんで、あんなクソ野郎のせいで

仕事を辞めなきゃならねんだ

ちくしょう

やりたい事があったんだ

進みたい道があったんだ

やっと、やっとスタートラインに立てたんだ

それなのに…

こんなの、あんまりじゃないか

もう生きている意味がわからないよ

■ ありがとう

こいさん

本当にありがとう

俺の心をここまで見てくれる人が居る

それも正確に心を見てくれる

本当にありがたい

ありがとう

俺、こいさん、かじさん、緑の彼女の三人のお陰で生きているよ

ありがとう、ありがとう

■ よし

俺は決めた

出来る限り、頑張ってみる

次、発作が起きるまで

なんとかやってみる

でも

次に発作が起きたら

もう諦めるしかない

だって…仕事にならないんだもの